値段ではなく、次の 3 つで決まります。
| 録り方 | 合うもの |
|---|---|
| 教員が自分の PC で、画面やウェブカメラを録る | Canvas Studio |
| Zoom の録画を取り込んで配る | Canvas Studio |
| 教室に据えた機材で、時間割どおりに自動で録る | EchoVideo |
| 学期のはじめに一括で予約し、毎週くり返し録る | EchoVideo |
Studio の収録はブラウザからの画面収録・ウェブカメラ収録が前提です(Chrome / Edge / Safari / Firefox / Chromebook に対応)。EchoVideo は収録の予約(繰り返し・CSV での一括登録)と、教室の収録機を持っています。ここが最も大きな違いです。
どちらも「誰がどこまで見たか」を出せます。粒度と使いどころが違います。
Studio の Insights: 再生数・総視聴時間・ユニーク視聴者数。タイムライン上の視聴者グラフと再生回数グラフで、多く見られた箇所と飛ばされた箇所が分かります。視聴者一覧には個人ごとの完了率が出て、CSV に書き出せます。
EchoVideo の分析: 授業回ごとの参加率、学生が「分からない」を示した時刻の集まり、個人別の視聴、CSV 書き出し。回をまたいで授業改善の材料にする作りです。
1 本の動画を良くするなら Studio。学期を通した授業の届き方を見るなら EchoVideo です。
1 学期で使い捨てるなら、保管の設計は要りません。数年ぶん貯めて資産にするなら、探せること・字幕が付いていること・誰に届いたか分かることが効いてきます。
下の表はすべて、Instructure と Echo360 の公式ドキュメントで確認した内容です(参照日 2026 年 9 月 23 日)。出典はページ末尾に示します。
| Canvas Studio | EchoVideo | |
|---|---|---|
| 位置づけ | Canvas の中のコミュニケーション道具 | 収録・配信の基盤。Canvas とは LTI で接続 |
| ライセンス | 単体の追加製品ではなく、Canvas Plus / Canvas Next に含まれる形公式表記では legacy add-on | 別契約 |
| 動画を配る | ○ リッチテキストエディタから課題・ページ・ディスカッションに埋め込み | ○ コースのメニューから |
| 画面・ウェブカメラ収録 | ○ Chrome / Edge / Safari / Firefox / Chromebook | ○ ブラウザ収録・ソフトウェア収録 |
| 教室の機材での自動収録 | — | ○ 部屋を登録し、時間割から予約繰り返しの予約、CSV での一括登録にも対応 |
| Zoom 録画の取り込み | ○ | — |
| 自動字幕 | ○ 既定でオン・精度 約 85%・20 言語(日本語を含む)自動公開は既定オフ。YouTube / Vimeo 由来の動画は対象外 | ○ AWS Transcribe による音声認識機関単位で「新規メディアはすべて自動」に設定可能。言語設定あり |
| 字幕の精度を上げる | プロ字幕(Verbit / Cielo24 と契約時、最大 99%)Assisted Caption Editing が自動字幕の怪しい箇所を示す | カスタム辞書(学内の専門用語・略語・固有名詞を登録)信頼度スコアのしきい値を決め、超えたものを自動で字幕にする |
| 字幕から探す | 文字起こしのダウンロードは可 | ○ トランスクリプトから本文検索 |
| 動画内の設問 | ○ Video Quizzing。Canvas に埋め込んで受験し、評定表へ結果を送れる受験回数は制限できない。提出済みの埋め込みには後からの編集が反映されない(いずれも公式に明記) | 授業中のアンケート(プレゼンテーション内のスライドとして) |
| 授業中の Q&A | —コメントはタイムライン上のやり取り | ○ 学生どうしの回答も可 |
| ノート・ブックマーク | — | ○ |
| 視聴の分析 | ○ Insights再生数・総視聴時間・ユニーク視聴者数、タイムライン上の 2 つのグラフ、個人別の完了率、CSV 書き出し | ○ 授業回ごとの参加率迷いの集まる時刻、個人別、CSV 書き出し |
| 全学の管理 | アカウント単位の利用状況分析、ロールと権限 | 学期・コース・セクションの構造、CSV 一括登録、クラウド使用量の確認 |
| 値段 | このページには載せません(下の注をご覧ください) | |
| Canvas に動画機能があるなら、それで足りるのでは? | 配るだけなら足ります。教室の授業を、時間割どおりに録り続けるのは別の仕事です。 |
| 両方入れるのは無駄では? | 役割が違うので、併用が正解になることが多いです。教員の手元の短い説明動画は Studio、教室の授業は EchoVideo。 |
| 動画クイズがあるなら、試験に使える | Studio の Video Quizzing は受験回数を制限できません(公式に明記)。理解の確認には向きますが、成績に直結する試験には向きません。 |
| あとから乗り換えればよい | 動画そのものは移せても、視聴の記録と字幕の手当てはやり直しになります。貯めるほど乗り換えは重くなります。 |
授業をすべて動画に収めれば、大学の次の一手に、大きな資産が加わります。
20 か国語以上への正確な翻訳は、あっという間の時代です。
素晴らしい授業の輸出は、英語圏だけの特権ではなくなりつつあります。Accurate translation into twenty-plus languages now takes minutes. Exporting great teaching is no longer a privilege of the English-speaking world.
いま貯めている動画は、数年後には大学のビジネスモデルそのものを変えうる元手です。だからこそ「録れるか」だけでなく、次の 3 つで選んでください。これは録り方を決める前に決めるべきことです。
| 後から探せるか | 字幕から本文を検索できるか。10 年ぶんの授業から「あの説明」を引けるか。 |
| 専門用語が正しく文字になるか | 学内の用語・略語・人名を辞書に登録できるか。翻訳の質は、元の文字起こしの質で決まります。 |
| 誰にどこまで届いたか分かるか | 配っただけで終わらせず、届き方を測れるか。 |
30 分いただければ、教室の数・収録の頻度・貯める年数をうかがって、どちらを、どの範囲で入れるべきかをその場でお答えします。両方を並べてお見せすることもできます。
両方を見比べるデモを依頼する Request a side-by-side demo 条件を伝えて試算を頼む Ask for an estimate
記載は参照日時点の仕様です。両社とも更新が続くため、導入のご判断の前にヨウムで最新の仕様を確認してお伝えします。